犬服屋のノウハウ：生地の在庫管理をする方法は？在庫管理表の作り方

しんじ

これから犬服屋を始める人や、生地在庫管理に悩んでいる人にオススメの内容です。

犬服の作り方を皆さんと共有している犬服の作り方｜ARATA HOUSEミシン部の番外編として犬服ショップ運営のノウハウをお伝えします。このブログでは生地在庫の管理方法を解説しています。

多種多様な生地の在庫管理方法とは？

今日はタイトルにあるように「生地の在庫管理をする方法は？」というお洋服をご注文いただく方にとっては、どうでも良いような話を書いています。でも中にはファイルマニアとか、整理マニアとか、ARATA HOUSEマニアの方もいると思いますので、どちらかと言うとそう言う人向けの内容です。もっと良いやりかたがあるよ、知ってるよという方は是非コメント下さい。

そうそう上の写真の置物はマカオを旅した時に、香港からマカオに渡る高速船で船酔いになり、意識朦朧の中で買った「幸運を呼ぶガロ」です。何でここで登場させたか！？皆さんに幸せが訪れますようにと言う願いを込めて、というのは半分本気で半分冗談で、ここから先に登場する写真は「ファイル」というあまりにも無機質で殺風系な写真なので、「幸運を呼ぶガロ」は彩りをそえる名脇役です。

しんじ

男らしい力強い佇まいのファイル

ARATA HOUSEの犬服の良さってなに？

話は生地の在庫管理からそれますがARATA HOUSEの犬服について少しだけお話をします。細かなデザインのことは置いといて、デザイン以外のことをお伝えすると。

シンプルで飽きがこない
年中春夏秋冬のお洋服を選べる
在庫切れを少なくする
小さな服から、大きな服まで選べる

とこんな事がお洋服のデザイン以外で大切にしていることです。もう少しお話をすると。

年中春夏秋冬のお洋服を選べる理由

ARATA HOUSEのお洋服にご注文を頂くのは南は沖縄から、北は北海道。そして、アメリカ、オーストラリアなど。とても広い範囲の皆さんからご注文を頂いています。私たちが暮らす淡路島の気候を中心にお洋服を製作しているだけでは、皆さの地域の気候に答えるお洋服は少なくなります。さらに、暑がりのワンちゃんもいれば、寒がりのワンちゃんもいます。そんな事を考えると、季節は私たちが決めるのではなく、ご注文いただく方が決めれば良いと言う考えになりました。

ですので夏用も冬用も年中ご注文をいただく事ができます。デザイン（タイプ、カスタマイズ）が色々と選べるのはそんな理由があるからです。

在庫切れを少なくする理由

私たちのショップは小さなお店ですが、なるべく在庫切れが出ないように心がけています。それは、直ぐにご注文できる方もいれば、来週なら注文できる。もっと言えば半年後に欲しい。前回と同じお洋服が欲しい。など皆さんが商品や、食べ物を選ぶ時に思う事を、私たちのショップではなるべく実現するようにしています。そういった事もあるので流行り廃りがない、飽きのこないシンプルなデザインに拘るようにしています。

でも現実的はとても難しい問題もあります。例えば、メーカーさんが生地の生産を止めるケースや、大量に購入しないと仕入れる事ができない（1反=約50m）とかあるんです。１つのカラーで50mも仕入れてたらこの小さな工房には生活スペースが無くなります。私たちはベランダで生活です。来られた方ならわかると思いますが、ほんと小さな工房なんです。

小さな服から、大きな服まで選べる理由

現在はイタグレの「I.4XS」からウィペットの「W.LL」までは定番で選ぶ事ができます。これだけでも13サイズ。さらにショートや、スタンダード、ロンパースもお洋服を選ばれる方が自由に選ぶ事ができます。もちろん、各部位のサイズ調整は3cmまでは無料で行っています。

2021年11月17日犬種別犬服サイズ表｜お洋服のサイズと着心地の決め方を解説

最近ではトイプードル1kg台のワンちゃんや、スタンダードプードル、サルーキといった大型犬のお洋服のご注文もあります。基本的に飼い主さんが私たちと一緒に愛犬を想って一生懸命に採寸や、お写真を送っていただけるならば、どんなワンちゃんのお洋服もお作りするよにしています。

なんでこんなに細かくサイズ展開をするかと言うとこの一言につきます。皆さんの愛犬に

着心地がいいお洋服を着てほしい

ただ、それだけの想いです。

2022年9月9日犬種別ギャラリー：ARATA HOUSEの犬服を着てくれた皆さんの愛犬

在庫数をどのようにショップに表示するのがいいの？

以前ご注文いただいた方とこんなやり取りをした事があります

冬物や、希少な生地は再入荷がほとんどなくもともと少量しか販売されていないので大量の在庫確保も難しいのが現状です。なので「あと○着」と記載していない事によって在庫オーバーでオーダーを頂く事や、在庫が少ないなら言って欲しかった、などのお話もあり今は記載をしています。「あと○着」と言う表現がなんだかお洋服をご注文頂く方を急かしているような表現なのでやめたいのですが、いい方法がなくて・・・。対面販売ではない難しさです。

とメールをすると、こんなお返事を頂きました。

あと何着あるかはHPに記載していただいた方が私はありがたいですよ。以前他のショップで、注文した後に品切れと言われてがっかりしたことがあるので。

確かに突然、在庫切れと言われたらショックですね。ARATA HOUSEでは今のところ、数量が少なくなった時にショップのお洋服のカラーの近くに「02 空色（そらいろ）（残り2着/イタグレ「I.rM」サイズ以下のみ製作可能）」など記載するようにしています。

とこんな事を考えながらお洋服作りをしているのですが、始めた当初より現在はご注文をいただける数が増え、時々、在庫が無いのに販売をしてしまうという事もありました。生地在庫の管理が重要になってきました。

しんじ

リングのロックが２段かかるの頑丈なファイル

具体的な在庫管理方法とアイテム

ショップで販売しているお洋服だけでも約120デザイン、カラー展開もだいたいのお洋服で３カラーを販売していますので、ベースの生地だけでも200種類の生地管理をしなければなりません。さらに、お洋服のリブや、紐、ボタン、ワッペンなど付属品も色々と必要になります。

これをどうやって管理するか？毎回、実際の生地を数えるのは到底時間がかかりすぎて現実的ではなりません。パソコンで表を作る方法も考えましたが、サイズ展開が細かすぎて、複雑な表になりすぎます。さらに追加で生地を仕入れた際の処理も必要になってきます。これらの事を考えるとアナログではあるけど、よっちゃんも使いやすい手書きが一番管理しやすいし、確実と言う結論になりました。

「生地在庫管理表」と言う用紙を製作して「クリアポケット」に入れて、「リングバインダー」に綴じて保管しています。最初はよくあるクリアファイルに保管していたのですが、生地の種類が増えると共に用紙が落ちるなどの使いづらさも出てきたので今はクリアファイルを利用していません。