先ず始めに私達は動物治療の専門家でも専門的な知識を持ち合わせているわけではありません。実体験をもとに記事を書いています。この記事で皆さんのワンちゃんの症状の判断をせずに、動物病院などの専門的な知識を持っている方の診断をされる事をおすすめします。また、初期症状が軽微でも、何かのきっかけで重度となる事もあると思いますので、異常を発見されたら即日、動物病院に行かれる事をおすすめします。
目次
耳から血が飛び散る!までの経過
10月に入り寒さを感じる日が多くなってきた。人でも寒さを感じるのだから寒さが苦手なイタグレはさらに寒いだろうと思う。そんな寒さを感じる10月中旬の話。愛犬の耳を見ると、何やら白い粉と微かにかさぶたなような物が見える。普段から体全体を見るようにしているが、今まで気がつかなかった。
10月13日いつものようにARATA HOUSEのモデル犬として新作服の撮影をしている。この時点ではなんの問題もない。問題が出てくるのは左の耳の先端。
それから2日後の、10月15日近所の公園に散歩に。この前の日ぐらいから風に冷たさを感じるようになったので、散歩の際の服も厚みのあるローパースを着ていた。写真をよく見ると、左耳の先に少し血が固まったかさぶたのようなものが見える。この時点では、以前に動物病院でもらった消毒液をつけて様子を見る事にした。それから数日は大きな変化もなく、このまま治ってくれると思っていたが、それは違った!
週末に開かれた「イタホイ祭りに「焼き芋」を食いに行く。in 三重県四日市「ドッグランBowwow Hills」」に参加し、楽しい気分のまま帰宅。参加中に一度かさぶたがとれたような形跡があったが血が飛び散るなどの大きな問題がなかったのでそのまま遊ばせた。
イタホイ祭りに「焼き芋」を食いに行く。in 三重県四日市「ドッグランBowwow Hills」
その時の耳の先端の状態。この状態はこの日になったわけではない、2日前にも芝でおもいっきり遊んでいる、その時からこの状態だった。問題は帰宅後に起こった、芝の上でゴロゴロ、ダァ〜と沢山遊んだので、お風呂に入れて全身を丁寧に洗ってやった、風呂から上がり体を乾かし、さて晩ご飯でも食べようかなとした瞬間、Buono!がブルブルと体を振る。その瞬間!!!耳から血が飛び散る!!犬なので当然なんども振る。その度に血が飛び散り、よっちゃんの顔にも飛び散る!!なかなか止まる気配がない。暫くティシュで耳を抑え、身近にあったバンドエイドを耳に貼ったが、犬の習性であるブルブルと体を振る行為を止める事は出来ない。
翌日の朝にはかさぶたのようになり治まっていたので、時間をみてかかりつけの動物病院へ行く事にしたが、その間にもう一度、大量の血が吹き出す。動物病院の開く時間に合わせて向かうが、残念なことに、10月いっぱい先生の体調が優れないようで休院とのこと。ほんとに犬や猫のことを考えて診療をしてくれる先生なので療養してまた復帰してくれるのを期待している。
近所にもう一つ「イタグレ回虫治療」の際にお世話になった動物病院があるのでそちらに向かい診察をしていただく。診察結果に関しては詳しい説明はなく、耳の先が切れていると素人みてもわかるような内容だった。先生から「エルタシン軟膏0.1%」を処方していただき、1日一回塗り、上にバンドエイドを貼るように言われた。
エルタシン軟膏0.1%の作用と効果について。アミノグリコシド系抗生物質で、感染原因細菌の増殖を阻害し、殺菌作用を示します。 通常、膿痂疹、湿疹および類症・ざ瘡(にきび)・皮膚潰瘍などの二次感染の治療に用いられます。
引用元:お薬検索QLife
イタグレ回虫治療|生後6ヶ月イタグレBuono!の便から…
ここでイタグレ特有の問題がわかる。軟膏を塗ってバンドエイドを貼るのだが、剥がす際に耳の毛が抜けるただでさえ毛が少ないイタグレ。これを毎回遣ると耳の毛がほとんどなくなり、剥がす際の痛みにも繋がる。何か対策を考えないといけない。
黒くなっている部分が毛が抜けてバンドエイドについている部分。軟膏の御陰で血は治まるが体を振るとかさぶたの間から血が飛び散る症状はあまり改善されない。
- 10月中旬頃、愛犬の耳を見ると、何やら白い粉と微かにかさぶたなような物が見える。
- 10月13日いつものようにARATA HOUSEのモデル犬として新作服の撮影をしている。この時点ではなんの問題もない。
- 10月15日近所の公園に散歩に。この前の日ぐらいから風に冷たさを感じるようになったので、散歩の際の服も厚みのあるローパースを着ていた。写真をよく見ると、左耳の先に少し血が固まったかさぶたのようなものが見える。
- 動物病院でもらった消毒液をつけて様子を見る
- その瞬間!!!耳から血が飛び散る!!
- 翌日の朝に動物病院へ
さて、耳の先端から血が出たと言ってもいくつかの症状が考えられる。病院で詳しい説明がなかったのでBuono!の場合どの症状に当てはまるかは断定はできないが各病名と症状を調べておこう。
病名と症状を調べる
大きくわけると「血管炎」「寒冷凝集素症」「耳介辺縁血管炎」のどれかにあたると思う。
血管炎とは
一般に耳の先の脱毛から始まり、かさぶたができます。痛みを伴い、首を振ることにより、かさぶたが取れた時には出血することもあります。進行すると耳のふちの厚みが薄くなり、欠けたようになります。発症部分の血行が悪くなるために、触ると冷たく感じます。次第に耳の縁に沿って広がってくることもあります。
「イタグレ 血管炎」とGoogleで検索すると色々な画像が出てくる。
参考 イタグレ 血管炎とはgoogle.co.jp
寒冷凝集素症とは
末梢血管が犯されやすいので駆体より耳介・四肢端の発生が頻発しているようである 特に耳介先端部分が好発部分の様である、初め結節性の痂皮の形成があり 普遍的の外用塗布剤処方の治療に反応を示さないのが普通である 痂皮の下は縻爛している、痂皮は反復して形成して治癒しないのが普通 耳介先端の壊死・脱落・軟骨露出・縻爛か゛通常のケースとなる。
引用元:皮膚科 動物病院
耳介辺縁血管炎とは
耳の縁に沿って、フケがついて脱毛が起こります。
どの症状に該当するかは素人では見分けがつき難いやはり専門家が診断するべきだ。そしてどの症状にも言える事が2つ「清潔にする」「血流を良くする(マッサージ、暖める)」と言うことだ。ようは「冷えないように温めてやって、乾燥しないように保湿してやる」と言う事で毎回バンドエイドを貼るのを避けたいのと、耳を暖めるのにどのような方法が良いかと考えた結果。ネックウォーマーを着用するのことで解決できそうだ。
今後の対策と予防方法
ネックウォーマーとは
上の写真のように首から頭にかけて着用する洋服だ。あくまでも首を暖める洋服なので、耳を保護するとなると直にズレ落ちてしまう。当然、Buono!がブルブルを体を揺らした際にもズレる事がないようにしておかないと、またかさぶたが剥がれて飛び散り、治療期間も長引いてしまう。そこで、ネックウォーマーを少し改良して着用してみた。
実はその前に、取り急ぎズレないものは無いかと考えて私の靴下の先端を切って着用させたのだが、フィット感はとても良いのだが、体を振ると直にズレてしまった。でやっぱり作らないといけないと言う結論になり最初に製作したのがこれだ。
安定感はとても良い。ズレないように頭の部分に入れるのは一見、ゴム素材の方が良いように思うが、伸縮性があるゴムではブルブルとした遠心力で簡単にズレ落ちてしまう。最終的にいろいろ試してみて、伸縮性がない柔らかな紐がベストだった。
普段、頭まで衣類をかぶる事がないので最初はだいぶん嫌がっていたが次第に慣れてきた。そこで、もう少し改良をしてみることに。改良点は生地に厚みを出す事と、お洒落さを出す事。その他には、裏地を入れたり、紐の通し方を変更したり長さも微調整した。なんと言ってもBuono!はARATA HOUSEの唯一のモデル犬でもあるので、血がダラダラ垂れている状態や、バンドエイドでは流石に撮影できない。出来ないことはないがカッコわるい。「トレーナー|ベーシックタイプ」の新カラーも完成はしているのだが、Buono!の治療が優先なのでまだご紹介できていない。。でも完了後のネックウォーマーなら撮影を充分できる仕上がりとなった。
可愛いね!これはネックウォーマーと言うよりスヌードだね。どっちの呼び方でも良いだけど、スヌードと言った方がお洒落さがある。
今日のBuono!の様子はと言うといたって元気!そして患部もだいぶん落ち着いてきた、かさぶたもしっかり固まりあとは自然に剥がれて毛が生えるのを待つのみ。でもここからが大切、寒さはまだまだ厳しくなるので日頃から「冷えないように温めてやって、乾燥しないように保湿してやる」ことを心がけよう。
耳の予防アイテム
犬服|お耳ぬくぬくスヌード&ネックウォーマー|「血管炎・寒冷凝集素症・耳介辺縁血管炎」の予防にも最適|選べる5カラー(ポピーレッド/桜色/イタグレグレイ/栗色/ロイヤルブルー)
スヌード&ネックウォーマー|日本製ウール100%の毛糸を手編みしたSnood&Neck warmer「Mother of Yotchan」|エクストラファインメリノウール使用|選べる5カラー
※完成品のお洋服となりますので7営業日を目処に発送しております。他のお洋服を同時にご注文いただいた場合は本商品のみを先に発送いたします。尚、完成品の為、サイズ変更は受け付けておりません。
2分でわかる犬用スヌードの使い方
着用方法は、そのままズボッと被せてから紐を結んでも問題はありませんが、どうしても紐が緩んで脱げやすくなります。そこで、予めある程度の大きさに紐を結んでから着用するとスムーズに着用できます。そんな方法を動画内でご紹介しています。
終わりに
調べてみて解ったのですが「血管炎・寒冷凝集素症・耳介辺縁血管炎」はイタグレに限らずなっているようです。特に短毛種のワンちゃん多いようです。人間の怪我や病気でもそうですが早期発見と早期治療が一番大切なので、普段から遊ぶ時間などにもう少し体の変化をみてあげなきゃいけないなあと思った出来事でした。
あと我家の場合は芝で遊ぶ機会が増えているので、清潔感を保つ為にお風呂に入れる回数が多くなり、その結果、肌の乾燥を招いた部分もあると思うのでお風呂の回数と清潔感を保つも方法も考え直す良いきっかけとなりました。
よく遊び、よく食べて、よく寝る。たまに怪我や病気なる。ほんと可愛いやつです。
6年の月日が経ち
この記事を書いたのは2014年10月です。それから丁度、6年が経ちました。Buono!ももうすぐ8才になります。2014年10月に耳が切れ、血が飛び散り、スヌードで予防するようになってからは、同じような症状になった事がありません。私たちも意識的にBuono!の耳を触り冷たいと感じたら手で温めてあげ、寒い日の散歩はスヌードを必ず着用するようにしています。
今ではスヌードと同じ生地でお洋服も製作しているのでシンプルなコーディネートが出来るようになりました。興味がある方はショップをご覧下さい。