イタグレ(イタリアン・グレイハウンド)を中心とした話ですが全犬種に通ずる部分もありますので犬服を着せる理由に悩まれている方は参考にして下さい。愛犬にお洋服を着せる理由は飼い主さんの考えや暮らす環境によって様々です。これからARATA HOUSEで犬服を購入する前に読んで頂くことで、皆さんの愛犬に必要なお洋服への理解が深まります。
目次
はじめに
我家の愛犬はイタグレです。名前はBuono!です。読み方は簡単「ボーノ!」要は「美味しい・素晴らしい」と言う意味の名前です。なんでこの名前にしたかと言うと我が家に来た時からご飯を美味しそうにガツガツ食べる姿が何とも印象的でこんなに美味しそうにご飯を食べる犬を見たことが無かったのと、イタグレ特有のスタイル=体型が実に「素晴らしい」と夫婦で感じ色々な名前の候補の中から我が家のイタグレは「Buono!」と名付けました。
そんなイタグレBuono!と出会ったのが12月の寒い時期でイタグレは寒さに弱いし、夏の太陽にも弱いと聞き(そもそも夏の太陽に強い犬はいるの??)先ず必要となったのが「服」。そうです「犬服」犬に服なんか要らないやんとずっと思っていましたし、服を着てる犬を見るとなんだか可愛そうに感じる事もありました。なんで可哀想かって言うとあんなにフワフワの素敵な毛を持ってるのに服のせいで犬が本来持つ毛の魅力を失っているように感じたからです。
でもイタグレBuono!が我が家に来て、室内で「ブルブル」と震えている姿を見た時に「えっ!」室内に居るのに犬でも寒いの?少し驚きを感じたと共に調べてみると寒さが原因で体調を崩す犬も多いようです。愛犬が体調を崩すと言う事は飼い主の負担が増すということです、我家の場合は人間も愛犬も自由気ままに生活をしていたいので、体調を崩されると生活のバランスが崩れます。
イタグレbuono!のトイレ事情①(出会う前)始まりはいつも突然に!!
そんな事がきっかけで愛犬に初めて服を買ったですが、イタグレ用の服がペットショップで売ってないんです・・・何でも手にとって購入したいタイプなので残念ですが、ネットショップでも探しましたがタイミンが悪いのかほとんど売り切れ状態です・・・困りました・・・しかたなく初めて購入した犬服はこんな感じにブカブカです。でもパピーちゃんの表情があるから可愛いですね。
でも成長するとイタグレ特有のスタイルに全く合いません。そこで、これは自分達で作った方が服のカラーもデザインも自分たち好みになるじゃんと思いイタグレ服を作り初めました。作ったイタグレ服をこのブログやツイッターで自慢(意外と綺麗に出来たので自慢したくなりました(笑))してると、ブログやツイッターをみて頂いた方から「売ってますか?」「違うカラーはありあすか?」「販売しないですか」「可愛い!」などのお言葉を頂き、「よし!」私達ができる範囲でイタグレ服を販売して、購入して頂いた方やその家の犬が笑顔になるなら、私達も嬉しいやん、と思いました。
こんな事がARATA HOUSEでイタグレ服・犬服を販売し始めるきっかけとなりました。まだまだ続きますがここから先は、必要な項目だけ読んで下さい。
犬と一緒にお洒落を楽しむ
そもそも犬に服は必要なのか?不要なのか?を考えてみると、それは犬と生活する環境(地域、生活スタイル、目的など)によって異なると思います。なので、服を着せるか着せないかを犬種や、原産地などで一方的に決めるのではなく、その家庭毎の環境に合わせて判断をすればいいのではないでしょうか?我家では犬との生活を楽しもうと思い、イタグレBuono!と出会いましたので、以降の項目にも出てきますが「怪我防止、寒さ対策、暑さ対策」などの現実的な問題より毎日一緒に生活する愛犬が自宅でも散歩中でも、外出先でもオシャレで可愛いカッコいい方が楽しいので、その時々のシュチュエーションに合わせて服を選んで着せています。
外出先で愛犬が「カッコいい」「可愛い」と言って頂けると飼い主の私達としては素直に嬉しいものです。だからより個性が出るように自分たちでデザイン、生地選び、シュチュエーションを考えて服を製作しています。スタイリッシュなイタグレのスタイルにスポーティな服を着せて躍動的に見せたり、敢えてフード付のデザインにして可愛らしさを演出したり、人間もオシャレを楽しむように、愛犬と一緒にオシャレを楽しむと、自然と犬に触れる機会が増えるので愛犬の体型や、性格をよりしれます。
今は昔と違って人間が犬と生活をする目的は「番犬」「猟犬」だけではなくなっているからこそ、犬との生活をより自然にする為にオシャレを楽しむのも一つの方法です。
怪我防止と病気予防になる
イタグレは本当によく動きます、飛んだり、じゃれたり、もちろん走ったり。動いていないのは寝ている時だけと思ってしまうほどです。老いとともに活動時間は減ると思いますが、それでも運動量は豊富に必要な犬種です。そんなイタグレを草原でのびのび走らせたり、ドックランで自由に走らせたり、散歩で普通に歩いていても、毛が短くて、皮膚の露出が多いので、擦り傷を負う事があります。擦り傷で済めば良いのですが、酷い時には病院に行かなくては治療できないケースもあります。
そんな傷のリスクを少しでも軽減するのも犬服の役割です。我家では夏でも冬でも服を着せて散歩に出るようにしています。擦り傷なら服を着ていればほとんど防げるのと、万が一、犬同士の喧嘩となっても服の上からなら、少しは負傷の軽減にもなります。もちろん、そんな事態にならないのが一番良いのですが、犬同士の事です、飼い主がいくら意識をしていても、万が一は起こります。
時々、皆さんのブログでもドックランで噛まれて病院に言ったとか、散歩中に追いかけ回されたとかと言う記事を見ますので、どの家庭にも起こりえる可能性は十分にあります。だからと言って犬同士の触れ合い(挨拶)を全くさせないのも極端かと思います。散歩に出て、犬同士が遊ぶことや、飼い主さん同士の会話も犬を飼う楽しみの一つですからね。
あとは、「蚤」「ダニ」や「蚊」が愛犬に付くのも防いでくれます。こう言った犬にとっての害虫が原因で重大な病気を引き起こさないように、皆さんも病院に行き、予防はされていると思いますが、日々の生活の中で予防できる方法は薬だけではありません。薬はどんな薬でも体への影響はあります、愛犬にとって無害な犬服を着せてあげる事も時には必要かも知れません。
寒さ対策になる
冒頭に書きましたが、皆さんがイタグレに服を着せる一番の理由は「寒さ対策」ではないでしょうか。もちろん我家の愛犬Buono!に犬服を着せる理由にも入ってきます。でもそもそもイタグレは本当に寒さに弱い犬種なんでしょうか。 先ずはイタグレの祖先が生まれた国「イタリア」の気候について調べてみましょう。
イタリアは日本と同じように国土が南北に細長くて、気候も温暖で四季(stagioni スタジョーニ)があり日本とよく似ています。たとえばローマと東京の気温はほぼ同じです。ただイタリアは緯度が高く夏はサマータイム(3月最終日曜日から10月最終日曜日まで1時間早くなる)があるので、夜の8時半ころまで明るいです。 また、湿度は少なくて夏場の日中でも建物の日陰に入ると涼しく、夜は肌寒く感じる日もあります。強い日差しからの日焼け対策にも、夜間の寒さ対策にも、夏場も長袖を持って行くと便利です。日本の梅雨にあたる季節は無くて、年間を通して過ごしやすいでしょう。山岳部の多いイタリアでは、地域によっては高度差が大きく、その分気温も変化するので注意が必要です。 またナポリやシチリア島など、南イタリアは太陽が燦々と輝く常夏なイメージがありますが、冬は雪が降ることもあります。冬のイタリア旅行には南イタリアであろうとコートは必需品となります。基本的には日本と同様、北部が寒く南部が温かい気候です。
引用元:アーモ・イタリア推進委員会
大きくは日本と変わりがないようですね。気温も0℃〜30℃と日本ととても似ています。地図でみるとよくわかりますが緯度が概ね同じです。
と言うことは、年間を通じてイタリアが日本と比べて暖かいと言う訳でもないようです。では何故、毛が短いのだろうと言う疑問が残ります。そこで、イタグレと人間の接点を調べてみると面白い事がわかります。
起源はローマ時代ごろと推定され、貴婦人の愛玩犬として人気があった。小型のイタリアン・グレイハウンドは、古代エジプトでファラオの宮廷に既に存在していた小型のグレイハウンドの末裔である。たくさんの花瓶や器の絵からこの犬種が描かれており、ラコニア(ギリシア)を通り、紀元前5世紀初期にイタリアに渡ってきたといわれている。この犬種が最も発展したのはルネサンス期の貴族の宮廷である。イタリアン・グレイハウンドの絵が偉大なイタリアの巨匠や外国の巨匠の描いた絵画の中に出てくるのは珍しくないことである。
引用元:wikipedia
約2000年も前から人間と共に生活していたんですね!!!これは驚きです。しかも宮廷で飼われていたと言う事は今で言う「室内犬」でしょうか。約2000年前から室内で飼われていたとしたら、人間と同様に毛が短いままでも生きていけます。
毛が殆どない人間も15℃ぐらいを下回ると肌寒くて服を着ないと体調を崩します、イタグレも似ているのかも知れません。だからこそ、体調を崩す前に、気温にあった犬服を着せてあげる事は過保護とかそう言う問題ではなく、愛犬と共に暮らす最低限の環境作りの一環です。寒さが原因で体調を崩せば、もちろん心配にもなり、現実的な問題で病院での治療費や、治療期間は人間の行動も拘束されます。
そんな楽しくない状況になる前に、寒がる犬には服を着せてあげましょう。
暑さ対策になる
寒さ同様に暑さにも弱いと言われている。そもそも炎天下の太陽の下で元気な生き物など少ない。イタグレは毛が短いので、「紫外線」が直接肌にあたりその結果。
度重なる紫外線被ばくは皮膚がんの発症やその進行を早めます。
引用元:紫外線.com
今では紫外線を軽減してくれる犬服も多く販売されているのでそう言った服を選択するし、散歩などの外出時に着せてあげる事によって「紫外線対策」になります。人間でもそうですが、直接皮膚に太陽光が当たるよりも薄い服でも一枚着ている方が暑さ対策にもなりますね。夏場は体力が低下する時期でもあるので愛犬の暑さ対策はとても大切な飼い主の役目です。
周りへの配慮になる
なんで犬が服を着て出かけると周りへの配慮になるか。それでは、イタグレは抜け毛が目立ち難いとは言え、犬ですからいつも抜けています。お友達の家や、ご飯屋さんに行く際に、犬服を着せる事によって犬が「ブルブル!ぶるぶる!」した際に飛び散る毛の拡散防止になります。これは特に、初めて伺う家で小さな子供がいる場合は、アレルギー体質な子供もいますのでとても大切な事です。犬を飼われている方で時々、子供が犬アレルギーになってしまい止む得なく手放す方もいらっしゃいます。
また飲食店でいくら「犬OK」「犬可」となっていても全ての人が楽しく過ごす為に愛犬に服を着せてあげましょう。自分自身が食べるご飯に他人の毛が入っているだけで不愉快になるものです、それが犬の毛だと飼い主はいいですが、他のお客さんはとても不愉快でしょうね。
こういった事からも飼い主以外の方が過ごす場所では周りへの心遣いとして犬服を着せて愛犬を守ってあげましょう。飼い主が周りの方に気遣いや心遣いが出来れば、犬を敬遠されている方も優しい気持ちで見守ってくれるのではないでしょうか。
「少しでも犬と共に過ごせる場所が増えるといいなぁ。」そう思われている愛犬家も多いと思いますが、そういった場所を増やしたいと愛犬家以外の方に感じて頂かなければ、あくまでも犬好きの方が開くお店にしか愛犬を連れて行く事ができません。それでは寂しいし、楽しくないので、我家ではイタグレBuono!に服を着せてお出かけするようにしています。
安心安全な散歩につながる
2つ目の項目で書いた病気、怪我と似ていますが、さらに散歩時にどういった危険があるかを調べてみました。ちなみに我家のおとぼけBuono!の場合は、夜道を散歩中に溝に落ちました。少し薄暗い程度の道ですが何かに気を取られたのか、気がついたら溝に落ちていました。幸いかすり傷程度で済みましたがこれが深い溝だと思うとゾッとします。
- 車の往来が多い道路
- 暗い夜道
- ノーリードの犬が多い散歩コース
- 落下物
- 自転車の往来
このように書き出してみると、人間の子供を裸で遊ばせない場所や環境です。毛が短く皮膚が薄いイタグレには怪我をするリスクが高いですね。歩かないと目的地に行けない時もありますが、せめて服を一枚着せて、怪我の可能性を少しでも軽減させる必要があります。
イタグレと服と妻
よっちゃん(妻)はいつもイタグレBuono!が「可愛い!可愛い!」と言っています。可愛いBuono!に自分で愛着を持って製作した犬服を着せたらそれはとても嬉しいようです。私は服を製作しませんが傍で見ていたり、購入頂く方の感想をみていると思う事があります。服が綺麗に縫えているかどうかとか、値段がいくらかとか、そんな事より愛する愛犬に好きな服を着せたい。そんな気持ちでいっぱいなのでしょうね。
ARATA HOUSEで犬服を購入をいただく方の中には手芸がとても上手な方もいらっしゃいます、ではなぜわざわざARATA HOUSEで購入していただいているのか?多分ですが、私達が作る犬服を好きになり、ホームページを通して私達の雰囲気を感じて、この人たちの服なら着せてもいいかなぁ〜。と感じてくれているのではないでしょうか。妻にとって犬服は犬を輝かせる為のいつもそばに必要なアイテムのようです。
今日も犬服と格闘をしています。そんな見えない部分に拘らなくてもと思う事もありますが、見えない部分だからこそ、大好きな犬が着るので表面的な縫い目に一喜一憂せず、着心地を考え犬服と毎日向き合っています、そんな毎日がとても楽しいようです。
イタグレと服と俺
そもそも俺は「犬に服はいらない」と声を大にして言っていたタイプです。そんな俺がいまや「イタグレBuono!にはこのデザインが似合う!」などとデザイン会議に参加して意見をバンバン言っています。なんでこんなに犬服を着た犬を認めるようになったのでしょうね。
そのことを考えてみると、妻が自分達の古着で作った犬服をBuono!に着せて、どこかに出かける度に、「この服どこで買ったん?」「仕入れてるん?」「可愛い!!」「えっ!手作り!ありえない!」など、イタグレBuono!を見て感想を言われている自分達に完全に酔ったのでしょうね。
今日も妻に新しいデザインのアイデアを言って妻を犬服と戦わせています!完成がいつも待ち遠しいし、お客さんの服が完成した時に妻が見せる不安な顔・・・そこから、お届けして感想を頂いた時の嬉しそうな顔。たかが犬服、されど犬服、これからは「犬に服はいります!」と声を大にして言おうと思います。
犬服は飼い主の個性を出すべき
犬服とは言え、それは飼い主の個性を出す大切な場面です。自分で製作をしても良いし、作れなければ周りの人に頼んでも良いから、自分自身の個性を、愛犬を通して出せるようにした方が絶対に楽しいです。ネットショップで簡単に選んで買うなんて止めて下さい。「こうでもない!ああでもない!」「袖はなし!」「夏でもフードあり!」どんな些細な部分でも良いので飼い主さんの個性を服に盛り込んでみて下さい。
そうするときっと今まで以上に愛犬が愛おしくてたまらなくなっていき、愛犬が人間の色々な悩みや課題を簡単に感じせてくれます、少なくても我家のイタグレBuono!はそんな不思議なパワーに満ちあふれています。もしどこを探しても個性が反映できる服がなければARATA HOUSEを一番最後にご利用下さい。
犬服のデザインパターン12選
ARATA HOUSEではデザインを考えるのは苦手と言う方が少しでも自分の個性を出して犬服を選んで頂けるように簡単にデザインを選択できるようにしています。
「犬服」自由に選べるデザイン!
おわりに
イタグレ服と言っても様々な服があります。「ロンパース」「Tシャツ」「タンクトップ」などなど書き出すときりがないほどにあります。そんな沢山ある中から愛犬にとって快適であり、色々な問題を解決してくれる犬服を選ぶ事を楽しみましょう。それは私達が美味しい料理や、好みのファッションを選ぶような感じです。