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シチュエーション別の正しい犬の抱き方
イタリアングレーハウンドの様に「ジャンプをしたがる犬」やダックスフンドやコーギーの様に「胴体の長い犬」そして怪我をしてしまったり病気で病院に連れて行く際の「移動の時の抱き方」を紹介したいと思います。 是非、図と文章を読みながらぬいぐるみやタオルなどで試してみると分りやすいですよ。
ジャンプをしたがる犬
(抱かれるのが嫌いで下りたがる犬) 右側で抱く場合
①右手を犬の右側から手をまわして、親指は犬の右前足にかけてそのまま犬の胸を優しく包むように支えこむ
②ゆっくり持ち上げたら、肘で犬の胴体をしっかり自分の体に押さえつけて固定をします 犬は、足がブラ~ンとなる様にして、ジャンプ台が無い状態にする
一般的には片手で抱える事は不安定でしてはいけない抱き方とされていますが、 ポイントをしっかり守っていただいてだけば、ジャンプしたがるイタグレのような犬には安心な抱き方となります。 ですが、短い距離を移動する時だけにしておいてください。 抱っこが嫌いな犬やジャンプしたがる犬で困っている方は一度試してみてくださいね。それ以上に暴れる犬は、無理に抱きかかえる事は危険ですので落ち着くのを待って抱きかかえましょう。
胴の長い犬。と言うよりも体の割に足が短い犬
(ヘルニアを発症している犬もこちらの抱き方です) 左側が頭と想定して
①おしりの方から右手を添えて胸あたりを包み込むように持つ(右手に犬の全体重を乗せて安定させてあげるイメージです)
②腰を曲げた状態やグラグラした状態にならない様にゆっくり持ち上げる
③左手で包み込む感じで犬の上半身を支えこむ (犬の前両足は左手の腕に乗せてあげてください)
顔・体の割に足の短い犬(ダックスフンド、ビーグル、コーギーなどなど)は椎間板ヘルニアになりやすいですので腰が曲がるような抱き方は関節にも負担がかかり、もちろん仰向けに抱っこするなども危険です。とにかく腰に負担がかかるであろう体勢での抱っこは避けましょう。
病気やけがをしてしまった犬
①身体をねじったり曲げたりせずに出来る限りそのままの姿勢を保ってそっとタオルや毛布に優しく包み込む
②横たわった状態で水平に保てるバリケンに入れるかそのまま抱きかかえてあげて移動
③骨折の場合は骨折箇所がグラグラならない様に手で優しく支えてあげて病院へ
④大型犬の場合は犬用ストレッチャーが用意されている家庭はゆっくり横たわった状態でのせてあげて、無い場合はバスタオルや毛布や板など平らな物などを担架にして数名で運ぶ
注意!
怪我や病気は素人では分らない事だらけだと思いますので、まずは行きつけの病院に連絡をしてどのように処置して運べば良いかを確認しましょう。車などで運ぶ際は座席には乗せないで、床に乗せましょう。車の運転ができない方は、地域にもよりますが犬の救急車やペットタクシーなどもございますから前もって調べておくといいかもしれませんね。
我家の話「イタグレにはどんな抱き方が良いの?」
我が家のイタグレBuono!は、実際抱っこしていて、飛び降りた事はありません。ですが、何か興奮したり、大好きな人や犬が近くに寄ってきたりした時にすごい力で私の体を踏み台にして、ジャンプして下りようとします。一応小型犬とはゆえ、力はすごく、万が一飛び降りて打ち所が悪かったり、着地に失敗したら、怪我をしてしまいます。
どんな抱き方が一番我が家のイタグレに合っているのかなと!?と思った時に、動物病院の先生も、ペットサロンのお兄さんも、「イタグレは足をブラ~ンとさせて抱くといいですよ!」と教えてくれました。見事に、ぬいぐるみを持って歩いてるみたいに、ジーとしてくれます。
ただ、犬も怖い体勢だからジーとしているだけだと思うのですが、あまり長い時間距離を移動する時はやめておきましょう。腰にも負担がかかるかも知れないので!
片手抱きはしてはいけない抱き方!と思い込んでいたので、極力手を添えたり、腰のあたりに、愛犬の足を引っかけて固定したりしていました。ダックスやコーギーの、腰の弱いワンちゃんは、この片手抱きで脚をブラ~ンとする体勢は腰に負担がかかる可能性があるので、短い時間であっても、やらない様にお願いします。
椎間板疾患(椎間板ヘルニア)のこと
特に、ダックスフンドは椎間板疾患(椎間板ヘルニア)に気を付けないといけない事は、多くの方が知っている事だと思います。(ダックスフンドだけではありません。軟骨異栄養犬種と言われるコーギー・ビーグル・シーズー・トイプードル・フレンチブル・ポメラニアン・コッカスパニエル等々もヘルニア注意です。)
実際はどんなにつらい症状が出るかなどまでは知らない方が大勢いると思います。その内の一人でもある私は、いろいろ学んだり調べていくうちに、椎間板ヘルニアにならない為に気を付けないといけない事や、発症してからの辛さや、辛く悲しい結末を迎えてしまったお話などを知りました。
その気を付けなければいけない1つに「抱き方」やはり、背骨が曲がらない様、平らにして下から支えてあげる事がとても大切なんです。赤ちゃんを抱くように、仰向けなんてとんでもない事ですよ!
椎間板ヘルニアは、鍼治療やお薬などでも良くなるみたいです。ひどい子は手術と言う手段もありますが、いろいろ調べていると、手術しなくても治るのに、手術をしてしまう病院もあるみたいですので、病院探しはいろいろされて、飼い主様の考えと愛犬の症状に合った治療を探してあげてくださいね。
あと、プールで泳がせて、麻痺して動かなくなっていたのが治った方もおられるみたいです。ですが、椎間板ヘルニアに発症している犬のうち約6%が進行性骨髄軟化症と言う病気になり、だんだん麻痺する箇所が広がっていき最後脚が麻痺したら3日~7日で亡くなってしまうと言う、辛く悲しい結末を迎えてしまったワンちゃんがいるそうです。
必ずしも、悲しい結果になることではないですが、未然に防げる事はしておきましょう。たかが「抱き方」と思われるかもしれませんが、「抱き方」から「骨折」や「下半身不随」「椎間板ヘルニア」その後、命が短くなってしまったり、いろんなケースに繋がっていってしまいます。
抱っこ紐があると便利です
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