やっと、やっと見つけた。俺好みの階段。大阪に住む頃から探していた階段。階段はただ上に上がったり、下に下ったりするだけでは勿体ない。時として階段は最高のランニングコースとなる。いや最高のトレーニングマシーンとなる。だから普通の階段は必要としない。50段や100段程度では息もきれない。足もガクガクならない。俺が求めていた階段は呼吸が苦しくなり、駆け上がるのが嫌になる階段。そんな階段を今日やっと見つけた。
その階段は淡路島にある山の頂上にあった。
今日は1つの階段だけしか駆け上がらなかった。ここには2つの階段がある。1つ150段の階段が2つ。合計300段の階段。この階段を一気に駆け上がりたい。そして、呼吸も苦しくなり「ハァハァハァ」と思いっきり空気を吸い込みたい。新鮮な山の空気を。上まで上がると淡路島の田舎の風景が見れる。そんな風景を見ながら空気を吸い込む。最高のトレーニング。これが俺にとっての栄養源。
ここにたどり着くまでアップダウンのある坂道を走ってくる。そしてこの階段。想像して下さい。家に帰る頃にはクタクタになっています。そしてシャワーを浴び、冷蔵庫を開け、炭酸水をガブガブ飲み、待ちに待った麦酒を飲む。最高の日となる。
角度も段数も俺好みの階段を見つけた瞬間。笑顔になった。