大好きな場所をまた一つ見つけた。小さな漁港の入り江には都会にはない風景が流れている。あと一時間もすれば陽は西に沈みあたりは真っ暗となる。海のそばに暮らしていると、この時間がとても心地いい。防波堤で横になり空を見上げて一眠りでもしたい気分になる。でも季節はまだ冬。寒くて長居はできない。
海に太陽の光があたり、何色とも言えない色を描いている。深い青から淡い黄色。防波堤の黒と、小さな赤い灯台がある風景。これから漁に出るのだろう低いエンジン音を響かせて漁船が播磨灘へと進む。あと一時間もすれば星空に変わるとは思えぬ水色の空がある。空と漁船の間を、数羽のカモメが行き交う。
これが春ならば家から七輪を持ち出し、防波堤に腰をおろし、麦酒と竿を片手に釣りをしているだろう。そして、釣れたての魚を七輪で丸焼きに。そう言えば居合わせたお爺さんが言ってたなあ。「3月はワカメがいっぱいになるぞ」と、防波堤からワカメが採れる。それもいいあてだ。七輪でお湯を沸かし、採れたてのワカメをくぐらせる。小瓶に詰め替えてきたポン酢をかけ、冷酒をぐいっと。
春はもうすぐですね。春になれば淡路島の暮らしがもっと楽しくなりそうな予感がします。イタグレB!も待ち遠しい春。あともう少し。