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飼い主が自分で判断するべきこと
飼い主にとって愛犬はどんな犬でも可愛いものです。小さくても大きくても、カッコよくても、ブサイクでも、飼い主にとっては愛おしい大切な存在です。そんな大切な存在は実はとっても繊細な命の持ち主でもあります。人が想っている以上にかよわく脆い命です。
先日ネットを見ているとこんな記事を目にしました。
もう犬を飼う資格なんてないのはもちろんのこと これから母親になるというのに、我が子をちゃんと守れるのかすら不安に襲われていますが、
引用元:釈由美子オフィシャルブログ「本日も余裕しゃくしゃく」
釈さんは3回にわけて記事を書かれているので気になる方は全部読んで見てください。「2016/03/01|2016/03/02|2016/03/04」その方がネットの情報に惑わされないと思います。
状況の前後が書かれていないので詳しく読み取ることが出来ませんが、どうやらふと目を離した瞬間に愛犬がお酒を飲んでしまい亡くなってしまったようです。ネットではこの記事に賛否両論あるようですが詳しい背景がわからないので俺の意見は控えておきますが添えられている写真をみたらそのワンちゃんはとっても幸せそうです。
ただこのように飼い主がふと目を離した瞬間に愛犬が亡くなる、怪我をするという事はどんな家庭でも起こることだと思います。よわく脆い命は「人のふとした瞬間」でも亡くなります。いくら注意を払っていても防げない事もありますが、飼い主がしっかりと考え判断、行動していれば防げることも沢山あります。
その1つが「ワクチン接種」だと思います。
愛犬にとってのワクチン接種とは?
先日我が家のイタグレBuono!の1年に1度の予防接種に行ってきました。世間でよく言われる「6種ワクチン」です。ワクチン接種自体は何の問題もなく終わりその後のBuono!も元気いっぱいに遊びまわっています。ですがふと気になることがありあした。「ワクチン接種」は必ずしないといけないの?どんな病気の予防になるの?私たちはワクチン接種をしておきながらそんな簡単な疑問の答えも持っていませんでした。
飼い主として失格です。
少し考えればわかるのですが予防接種というものは時として後遺症を引き起こす事もあります。それは人間でも同じです。無知なまま、言われるがまま予防接種をして後遺症に悩む人も多くはありませんがいるのが現実です。我が家のBuono!は現在約3才3ヶ月です。いまからでも遅くないので色々と調べて来年の予防接種をどうするか考えてみます。
狂犬病予防注射と予防接種ワクチンの違い
狂犬病予防注射と予防接種ワクチンの違いを正確に言える人も少ないのではないでしょうか?一番大きな違いは狂犬病予防注射は法律により義務付けらているということです。
<犬の登録と狂犬病予防注射は飼い主の義務>
犬の飼い主には、 (1) 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること (2) 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること (3) 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること が法律により義務付けられています。
詳しくは「犬の鑑札、注射済票について|厚生労働省」で確認してください。
3つの項目を簡単に説明します。
(1) 現在居住している市区町村に飼い犬の登録をすること
飼い犬を登録する目的は、犬の所有者を明確にすることです。これにより、どこに犬が飼育されているかを把握することができ、狂犬病が発生した場合にその地域において迅速かつ的確に対応することができます。
(2) 飼い犬に年1回の狂犬病予防注射を受けさせること
狂犬病は、感染後、発症すると治療することができません。しかしながら、狂犬病は予防注射することで感染は防げなくても発症を予防することができます。このことから、飼い犬にしっかりと予防注射を受けさせることで犬を狂犬病から守ることはもちろん、飼い主自身や家族、近所の住人や他の動物への感染を防止できます。
(3) 犬の鑑札と注射済票を飼い犬に装着すること
犬の登録や狂犬病予防注射の手続きはお住まいの市区町村で行っています。手続きをすると、犬の登録をした際には「鑑札」、狂犬病予防注射の接種を受けた際には「注射済票」が交付されます。この鑑札と注射済票は、登録された犬もしくは狂犬病予防注射を受けた犬であることを証明するための標識ですので、飼い犬に着けておかなければなりません。鑑札には登録番号が記載されています。もしも飼い犬が迷子になっても、装着されている鑑札から確実に飼い主の元に戻すことができます。
意見を言うのは自由ですが、どの項目も法律ですので個々の意見以上に大切なことだと思います。人と犬が日本の社会で共存する為の最低限のルールです。我が家でも年に1回「狂犬病予防注射」を行い「鑑札」を首輪につけて外出をしています。世の中には犬嫌いの人もいますので最低限のルールは守るようにしています。かっこ悪い「鑑札」ですがそれをしている犬を見ると「ちゃんと飼い主さんに守られているだね。」と俺は感じます。そして、そんな飼い主さんはカッコよく見えます。
「鑑札には登録番号が記載されています。もしも飼い犬が迷子になっても、装着されている鑑札から確実に飼い主の元に戻すことができます。」とも説明されています。SNSで迷子犬を探すより「鑑札」をつけている事をもっと推奨しあう方が最終的に命を守れるように感じます。
一方、予防接種ワクチンは義務ではありません。でもほとんどの皆さん1年1回は愛犬に注射をしていると思います。それではそもそも「予防接種ワクチン」とは何なのか調べてみましょう。
予防接種ワクチンとは
ワクチン接種は、伝染病を予防する・重症化させないという効果があります。
ワクチンの種類
- 6種(犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス2型感染症、犬パラインフルエンザ、犬コロナウイルス感染症)
- 9種(上記に、犬レプトスピラ感染症のコペンハーゲニー型、カニコーラ型、ヘブドマディス型の3種を加えたもの)
今回我が家のBuono!が注射したのは6種ワクチンです。料金は約7,000円です。それぞれのワクチンにはどんな効果があるのでしょうか?
- 犬パルボウィルス 感染症 食欲がなくなり、衰弱して発熱や嘔吐、激しい下痢がみられます。重症になると脱水症状が進み、短時間で死亡することもあります。伝染力が強く、死亡率の高い病気です。
- 犬ジステンバー 高熱、目ヤニ、鼻水が出て、元気や食欲がなくなります。嘔吐や下痢をしたり、ふるえやケイレンなどの神経症状を起こす場合もあります。麻痺などの後遺症が残る場合があります。死亡率の高い病気です。
- 犬伝染性肝炎 発熱、腹痛、嘔吐、下痢が見られ、元気や食欲がなくなります。時には目が白く濁ることもあります。症状の程度は様々ですが、全く症状を示すことなく突然死することもある恐ろしい伝染病です。
- 犬アデノウィルス 2型感染症 発熱、食欲不振、くしゃみ、鼻水のほか、短く乾いた咳がみられ、肺炎を起こすこともあります。他のウィルスや細菌との混合感染により症状が重くなり、死亡率が高くなる呼吸器病です。
- 犬パラインフルエンザ ウィルス感染症 鼻水や咳、発熱などがみられます。犬アデノウイルス2型など他のウイルスや細菌との混合感染や二次感染が起こると重症になり、死亡することもあります。伝染性が非常に強い病気です。
- 犬コロナウイルス 感染症 主に嘔吐や下痢を起こします。犬パルボウイルスなど他のウイルスと混合感染すると症状が重症化します。
- 犬レプトスピラ 感染症 レプトスピラという細菌の感染が原因で、カニコーラ型、ヘブドマディス型、コペンハーゲニー型などがあります。嘔吐、下痢、黄疸、多飲多尿など消化器疾患、肝疾患、腎疾患に関連する多くの症状がみられます。人にも感染する恐ろしい病気です(人獣共通感染症)。
引用元:各種予防について(犬のワクチン接種) | 佐々木動物病院
普段聞き慣れない言葉ばかりですが愛犬にとってはどれも生死の問題です。では接種の頻度は1年1回がもっとも適正なのでしょうか?こんな意見もあります。
ワクチンは愛犬の命を守るの?製薬会社、病院の思惑?
非難覚悟で書きますが、犬の混合ワクチンって、本当に9種とか毎年必要なんですか? 私の愛犬はミニチュアダックスで、子犬の時の2回目のワクチンか、1歳の時のワクチンで9種を打ったら、アレルギーが出たらしく、それからワクチンしていませんでした。 7歳頃、5種のワクチンを打ったら、アレルギーは出ませんでしたが、またそれ以来ワクチン打っていません。 13歳の犬生で3~4回しかワクチンを打った事がありません。
引用元:非難覚悟で書きますが、犬の混合ワクチンって、本当に9種とか毎年必要なんです… – Yahoo!知恵袋
100頭いたら、80頭はワクチン接種をしていない愛犬です。 しかし、ワクチン接種をしていない8割の愛犬が常に病気や伝染病にかかっているとは考えられません。 もろろん、ワクチン接種が必要ないといっているのではありません。ワクチン接種は必要です。 ワクチン接種によって愛犬を死亡させるような伝染病から守れます! ただ、過剰に接種することは控えていただきたいです。
引用元:犬のワクチン接種について【間違いだらけの犬のワクチン】
引用元の内容しっかり読んでみると毎年のように接種する必要はないのかなあと思ってしまいます。一方ではこんな意見もあります。
何パーセントだったか失念しましたが、ある集団内で一定の割合で予防接種が行われていれば、もし予防接種されている病原体がその集団内に入ったとしても流行やパンデミックが起こらない、とされています。 つまり、予防接種は、もちろん「自分がその病気に感染しない」という意味がありますが、それ以上に「自分が病気に感染しないことにより、自分が感染源にならない」とか「その病気をこれ以上流行させないように食い止める」という意味があるのです。 予防接種を受けていない犬が、トリミングサロンやペットホテル、あるいはドッグランに入れないのは、あなたの犬が病気を持ち込む可能性があるから、だけの理由ではないのです。もし病気の持ち込みがあったときに、その犬に接触した犬が他のところに病気を持っていくのを防ぐ、ということなのですよ。
引用元:非難覚悟で書きますが、犬の混合ワクチンって、本当に9種とか毎年必要なんです… – Yahoo!知恵袋
免疫記憶が少なくとも1年は持つことは製造会社が保証してるところですが、一年以降、どれだけ効果が持つかは、その子その子によって異なるし、製造会社も保証してないのです。だから、毎年しましょうね、としているのです。
引用元:非難覚悟で書きますが、犬の混合ワクチンって、本当に9種とか毎年必要なんです… – Yahoo!知恵袋
他の犬と頻繁に関わりを持つ場合は確かに必要なように思いますがドックランに飼い主が行きたいという理由だけでワクチン接種をしているようであれば愛犬は悲しいでしょうね。なぜならワクチン接種にはリスクもあるからです。
ワクチン接種の注意点と命に関わるリスク
ワクチン接種後にアレルギー反応を起こす事がまれにあります。 可能性は低いながら、アナフィラキシーショック(血圧低下)という重篤なアレルギー反応を起こす事もあり、これは緊急治療をしないと命にかかわります。アナフィラキシーショックは通常接種直後~30分以内に発生しますのでワクチン接種の後はしばらく院内、もしくは病院の近くで様子をみていただくのが安全だと思います。 その他の反応として、顔が腫れる(血管浮腫)、蕁麻疹、発熱、元気消失、注射部位の疼痛や硬結があります。 これらの反応は遅いと半日~1日位経ってから症状が出る事もありますのでワクチンはなるべく午前中に接種する事をお勧めします(夕方接種すると深夜に症状が出てしまう可能性があります)。
引用元:各種予防について(犬のワクチン接種) | 佐々木動物病院
ワクチンを接種するならこの事は知っておく必要があります。最悪の場合は死にます。
皆んながやるからが一番だめ
Buono!の成長写真を添えながら書いていて思いました。「皆んながやってるからやるが一番だめ」冒頭書きましたが愛犬を守るのは飼い主さんしかいません。獣医さんでも、犬友でも、ましてやワクチンでもありません。飼い主さんが自分でしっかり考え行動することが愛犬を守ることに繋がります。私たちもまだまだ無知です。だから知らない事は知っている人に聞き調べます。
ネットに出回っている情報はYESもあればNOもあります。意見と言うものは賛成も反対もあります。ですがその意見に惑わされて正しい判断が出来なくなることがよくあります。
今後私たちが予防接種ワクチンを愛犬にするか。しないか。ここには書きません。(考えが纏まれば「メールマガジン」には書こうと思います。)愛犬の事は飼い主が自分で判断するべきことです。これからもBuono!が無邪気に元気に暮らせるように私たちも来年に向けて夫婦で考えます。
愛犬にとってのワクチン接種を考えるきっかけになれば幸いです。