気がつけば10日間も走っていなかった。それでも体重も増えず、体の調子も良い。新鮮な野菜と肉のおかげだろうか。春は朝起きるのも気持ちがいい季節だ。朝起きて、朝ご飯を食べずにいつものように近所の神社にお参りに、そして、いつものように手を合わせる。願う事も、心に決める事もない。ただ手を合わせてお参りするだけだ。
小さな神社を朝から補修している男達がいた。小さいながらも綺麗な神社をこういった人々が支えていると思うと有り難い。お参りから戻り、朝ご飯を食べる。「白飯と玉ねぎスープと、サラダ」体が喜んでいる。
夕方走りにでる。久しぶりのランニングだから、ゆっくり、ゆっくり体をならす。それでも気候のおかげでじわじわと汗が出てくる。体から老廃物が出てくる。体が喜んでいる。畑の畦道に目をやると、春の息吹を感じる花や草。そしてその下には冬の間に茂っていた草が枯れている。こんなところでも季節の移変りを感じれる。
町を走るだけで、いろいろな草花、木々を眺める事ができ、心も軽やかになる。そして、汗が出るたびに体も軽やかになっていくのがわかる。急な坂道を全力で駆け上がる。心臓の鼓動が速まる。
小さな丘の上から田畑を眺める。この町の中でも好きな景色。畑からは季節ごとに肥料の匂い、農作物の匂いを感じる。今の時期だと苺の甘い香りがランニング中の誘惑になる。苺狩りに行こう!!
丘を下り海沿いに戻る。海の匂い、川の匂い。色々な匂いを感じられるこの町が好きだ。さあ4月が始まった。冬が終わり楽しみが一気に増える。ランニングに、花見に、そして外に七輪を持ち出しのんびり景色を楽しむ。
大切なことは、目標ではない。夢を見て、自分が感じた生活をしているかだ。毎日が楽しくて、遣りたい事に溢れているかだ。寝る前に夫婦で会話する。「明日の朝ご飯なににする!?」明日が待ち遠しい日々。