目次
この記事を読んで出来ること
生地を知るとゆう事はどうゆう事なのか。生地の探し方や探してどのような点を意識して選んでいるのかなどポイントをお話ししたり、生地を選ぶ上でも趣味の範囲での考え方とショップ販売での考え方の違いがあったり、生地によりお洋服タイプの向き不向きがございます。このSTEPでは生地についての考え方が幅広く学べます。
犬服ハンドメイド入門|ゼロからの犬服の作り方&ショップ運営の基礎犬服ハンドメイド教室|ARATA HOUSEミシン部とは
この犬服ハンドメイド入門の記事は「犬服作りを通して愛犬との暮らしを豊かに」をコンセプトに初心者から始める犬服作りや、犬服ショップ運営のノウハウなどをARATA HOUSEミシン部がお伝えしています。ARATA HOUSEミシン部は犬服・犬寝袋の通販 ARATA HOUSEが運営しています。
犬服の作り方|ARATA HOUSEミシン部犬服ハンドメイドに必要な道具
犬服屋が実際に使っているミシン、裁縫道具(針、糸、ハサミ)、型紙、生地、アイロン、掃除機などをご紹介します。YouTubeでは実際のアイテムをお見せしながら使い方などを解説しています。
【2023年最新版】犬服作りに必要な道具|ミシン・裁縫道具・型紙製作する犬服のテーマを決める
生地を探す前に何を作りたいか。テーマをある程度決めて置く事が大事です。例えば、「室内で着せれるリラックス着で柔らかい生地がいいな」と頭に描いて置くと触りながらリラックス出来る生地なのか。色目はリラックス出来る色なのか。とテーマを感じながら決めれます。素敵な生地はたくさんあります。目移りしてアレもコレもとなってしまうと何を製作したかったのかが曖昧になってしまいます。結局選ぶ生地も曖昧なものになってしまいます。
生地を探す
お店へ直接行って購入する場合とネットでの購入となります。お店へ直接行く場合は、近くの街の手芸用品専門店や問屋になります。ある程度名前の知れた手芸用品専門店などは生地量が多く在庫があり価格も抑えられているケースがございます。
実際に出向き購入したことがある店舗
こちらの2店舗はある程度大きい店舗となり品数が豊富です。定番生地を継続的に購入も可能なので同じ生地を購入し続けれる事はメリットです。
実際にネットにて購入した事がある店舗
こちらの3店舗は個人商店となるのでしょうか。定番生地は少なく、継続して同じ商品は難しいですが、シーズン毎の真新しいデザインが入荷するので掘り出し物に出会えます。
生地を触る
直接、手芸用品専門店や問屋さんで生地をとにかく触って肌触りを実際に感じて生地を知る事はとても大切な事です。できればイタリア製や日本製など質の良いものを先ず触り、肌触りの良さを感じてください。反対に、中国製や韓国製の生地や安価なものを触って何が違うのかを知っていただきたいです。
決して韓国製が悪いとは思いません。実際に購入して販売もした事はございます。なぜ生地を触って理解しておくべきかと言いますと、例えば韓国製の場合は、生地がダレてしまう可能性や色落ちの可能性、傷ありの可能性など考慮して価格やお洋服デザイン、お洋服紹介、注意点などを購入者の方にご案内、ご理解の上ご購入頂ける様なショップ案内をしたりします。
色々なリスクを考慮して肌が弱いとお問い合わせ頂いた方にはオススメは致しません。もちろん購入前に、あまりにも問題点が多い場合は購入は控えます。
高価な生地、安価な生地を一通り触って感じ取って頂いた後に購入可能な価格帯であったりショップ販売のイメージに合う価格帯の生地を触ってお選び頂くと良いと思います。どれぐらいの肌触りの生地なのか、どの様な生地なのかを理解しておいた上でご購入されるとお洋服作りの際にイメージ作りがしやすくなります。
とにかく生地を触り生地の種類を頭に入れます。肌触りが良いと感じた生地の種類例えば「スムースニット 」と覚えておくとネットで探す際にも探しやすくなります。ネットの場合は、生地サンプルを頂けたり、購入できたりします。まずは購入前に生地サンプルをもらうと生地を知り、肌触りを確認してから購入に進めます。
触って、知って、製作を繰り返すうちに縫製しやすい生地はどういった生地なのかなどもわかる様になってきます。
生地の特徴・特性・権利を確認する
気に入った柄や色の生地を見つけましたら確認することがあります。まずは伸縮性の度合いを確認します。横にだけ伸びる。縦横共に伸びる。全く伸びないノンストレッチなどです。伸縮性がかなり高い、伸縮性が全く無い生地は製作時に完成サイズの考え方を変えないといけません。同時に型紙調整が入ることとなります。
趣味で製作を楽しむ範囲ならば愛犬の型紙調整のみで楽しむことができますが、ショップ販売となりますと、お客様の犬種やサイズごとに生地のご理解を得ながら調整が必要となります。それはお客様とのやりとりや売れた分の数だけのサイズ調整をこなして行くことになります。
生地にデザインがある場合は、犬服になった時にそのデザインの収まりはどうなるのか。いろんな色が大柄で入っているものは、小さい体の愛犬のお洋服を製作する際に何の柄かも分からない状態となったり、いろんな色が入ってるのにワンカラーのお洋服になってしまったりします。生地を伸ばした際の生地の染色や柄が割れてしまっていないか。これは安価な生地に多く見られます。
ショップを考えている方は、商用利用が可能かどうか。例えばLIBERTY(リバティ)などは商用利用は不可です後ディズニーなども不可です。分からない場合はショップで確認されるとわかります。
生地幅確認、そして現時点での在庫状況は。定番なのか。シーズンものなのか。ご趣味の方も自分が購入する生地がどんな生地なのかを理解して置くことも大事です。
商標侵害・パブリシティ権侵害の可能性はないですか
商標侵害・パブリシティ権侵害について詳しく解説した記事です。ショップを運営される方は特にご確認ください。
個人であっても販売(対価を受け取る)を禁止、販売にあたっての注意事項がある生地も多くあります。代表的なものはMarimekko (マリメッコ)、SOU・SOU、リバティなどです。もし商用利用、販売(趣味であっても対価を受け取る)場合は予め確認しながら購入する事をお勧めします。ブランド生地を利用してた犬服を販売するお店から購入される場合は商標侵害・パブリシティ権侵害などの権利は大丈夫か、コピー商品ではないかを確認した方が安心です。
犬服として販売できない生地もあります
Tシャツなどを犬服にリメイクする際は商標侵害・パブリシティ権侵害の可能性をご確認ください好きなアーティストだからこそ、好きなキャラクターだからこそ、その人が持つ権利を大切にしましょう。ほとんどの場合で権利者側にバレないと思いますが、バレなければ良いと言う問題ではなく、物作りを通して飼い主さん、その愛犬が楽しく幸せに暮らせたらと思うと誰かに負い目があるようなお洋服をお届けするわけにはいきません。
犬服として販売できない生地もあります
生地の価格と品質
安価な生地。高価な生地。生地の価格には必ず理由があります。安い生地はダメ、高い生地は良いと言うわけではないです。そもそも生地は考え方や使用用途により選び方は変わります。「生地の特徴・特性・権利を確認する」の項目でも記載しましたが、選んだ生地の価格が安い理由は理解した上で使用したり、販売をするべきです。
安い生地は大量生産された物、そもそも安い原料や技術で作られたもの、染色にもムラがあったり傷があったり。一度着用しただけで生地がダレたり、毛玉ができたり、色落ちしたり、肌に異常が出たり(敏感肌な場合は特にです)するケースがあります。
逆に高価な生地にも理由があります。見た目から上質にも見えますし、色の発色が綺麗で上品にも見えます。原料も良く、技術が高く、お洋服も着用を繰り返すとダレる事なく、馴染むので丈夫で長持ちするお洋服になりますので結果高価かどうかは考え方次第となります。
ARATA HOUSEでは仕入れの際、価格だけで判断はしません。肌触りを重視して価格は二の次です。
生地を選ぶ
実際にARATA HOUSEで販売している生地でご紹介してみますのでヒントにしてください。
縫いやすい生地
初めての犬服作りにおススメの生地はあまり薄すぎず分厚すぎない生地で伸縮性も強すぎず、弱すぎないちょうど中間位のものが良いです。
薄手ながらもプリント加工されていることにより生地がある程度しっかりとしているので縫いやすいです。もちろん伸縮性もあり肌触りが優しいのが特徴です。今回の「犬服ハンドメイド入門|ゼロからの犬服の作り方&ショップ運営の基礎」で選んでいる生地になります。
裏毛パイル生地とは言っても、種類の幅が広いです。手の平が透けるほどの裏気パイルから厚手の裏気パイルまであります。手の平が透けない範囲ぐらいの分厚さが良いです。
縫いにくい生地
伸縮性がありすぎると縫う際のコツに一工夫や、一手間が必要なります。波打ってしまったりするのではじめての1着目としては挫折してしまいます。
とにかく薄すぎる生地に伸縮性もかなりある生地になりますので、ロンパース製作の際は尻尾の方へ脱げやすくなるので型紙調整が必要になりますのでスタンダードまでのお洋服タイプをオススメします。カットした部分から丸まり、縫う際も思う様に生地が運びにくいです。でも完成した際は、優しく体にフィットして着心地の良いお洋服になります。
伸縮性が高くハサミでカットした部分から生地が丸まりやすく、縫ったラインも波打ちやすいです。でもとても気持ちの良い生地です。
縦にも横にもしっかり伸びるニット生地になりロンパース製作には難易度が高くなります。縦にも伸びるので着用着丈が長くなってしまいます。サイズ調整や製作工夫が必要になります。この様な生地の場合は裏地をつけて伸びすぎない様に製作すると問題がクリアになります。
生地に張り感があり生地自体も分厚いです。分厚い生地は縫い重なり合った部分がさらに分厚くなりまっすぐ縫いにくく、針が折れたりもしやすくなります。とこれもまたはじめての方には縫いにくさを感じてしまう事になります。
生地を購入する
1着作る分の価格は幾らなのか。ショップで販売する場合は特に原価はどうなるのかを意識します。生地には必ず生地幅が記載あります。
私は約90cm幅の場合と約150cm幅の時を想定してイタグレBuono!サイズそしてロンパースが製作できる生地量が何cm必要なのかを事前に出して、何着分仕入れるのかを判断して購入に至ります。在庫管理の際にも役立ちます。
- 約90cm幅の物であればI.rM1着分 80cm
- 約150cm幅の物であればI.rM1着分 50cm
気に入った生地があればまずは、1着作れる分のみ購入します。気に入った生地でも製作してみたら、縫いにくさ、縫いやすさ、完成品のイメージなど思っていたものと違うものになるケースがあるので、まとめて購入はしません。製作して、問題ない事がわかればまとめて購入となります。
生地の在庫管理をする方法は?在庫管理表の作り方
これから犬服屋を始める人や、生地在庫管理に悩んでいる人にオススメの内容です。
犬服屋のノウハウ:生地の在庫管理をする方法は?在庫管理表の作り方補足:お気に入りの生地屋さんを見つけよう
お気に入りのお店をいくつかに絞って置くと、シーズンごとに似た様な生地を展開されるので、生地選びもスマートにできる様になります。リピートするとお店側にも何となく覚えていただける存在になり、生地購入時にもちょっとしたキズがあればその部分を避けてくださったり事前に知らせてくれたりとちょっとした事かもしれないですが良い関係ができて、良い生地が手元に届きそして素敵な生地にも出会いやすくなると思います。
これで生地選びの仕方から購入に到るまでの流れがお伝え出来たと思います。たくさん生地を触って素敵な生地に出会ってください。
「生地の特徴・特性・権利を学ぶ|生地の価格と品質の基礎|犬服ハンドメイド入門STEP.01」のYouTube動画
犬服の作り方をYouTubeのARATA HOUSEにアップしています。動画ではブログに書ききれない事をお話をしています。
YouTube生放送中のお願い
生放送ですので失敗もあると思いますが温かな応援を宜しくお願いします。時間が合う方は生放送に参加いただきチャットで感想や質問などをして盛り上げて頂けると嬉しいです。そしてチャンネル登録、高評価をして頂けるとARATA HOUSE RADIOを続けるモチベーションになります。よろしくお願いします。