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犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

この記事を読んで出来ること

「犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03」ではお洋服の切り替え位置を意識したヌードサイズの測り方や測る上で大切な6つのポイントと採寸をなかなかさせてくれない時のアドバイスや実際のお洋服からわかる完成サイズの出し方などそれぞれの愛犬の特徴に合った完成サイズを決める方法が学べます。

犬服ハンドメイド入門|ゼロからの犬服の作り方&ショップ運営の基礎犬服ハンドメイド入門|ゼロからの犬服の作り方&ショップ運営の基礎

製作時間

各工程約2時間

工程毎の大切なポイントを詳しく解説

犬服ハンドメイド教室|ARATA HOUSEミシン部とは

この犬服ハンドメイド入門の記事は「犬服作りを通して愛犬との暮らしを豊かに」をコンセプトに初心者から始める犬服作りや、犬服ショップ運営のノウハウなどをARATA HOUSEミシン部がお伝えしています。ARATA HOUSEミシン部は犬服・犬寝袋の通販 ARATA HOUSEが運営しています。

犬服の作り方|ARATA HOUSEミシン部犬服の作り方|ARATA HOUSEミシン部

犬服ハンドメイド入門で製作する犬服の紹介

実際にARATA HOUSEで販売している犬服です。

犬服ハンドメイド入門|ゼロからの犬服の作り方

犬服ハンドメイドに必要な道具

犬服屋が実際に使っているミシン、裁縫道具(針、糸、ハサミ)、型紙、生地、アイロン、掃除機などをご紹介します。YouTubeでは実際のアイテムをお見せしながら使い方などを解説しています。

【2021年最新版】犬服作りに必要な道具|ミシン・裁縫道具・型紙【2023年最新版】犬服作りに必要な道具|ミシン・裁縫道具・型紙

大切な6つのポイント

最初に採寸時の基本となる6つのポイントをお話しします。

❶ 採寸は最低3回は測る事

犬は動きますので一度の採寸では確かな数字ではありません。

❷ 測る際の立たせている場所

柔らかいソファーやクッションやベットなどの上では体が歪み正しい採寸ができません。だからと言ってフローリングで脚が滑りやすい状態も問題ですのでフローリングの上に滑り止め防止に薄手のブランケットやバスタオルなどを敷いて採寸してください。

❸ 測る際の愛犬の体調

寝起きではないですか?寝ていた直後は体が縮こまってる可能性もありますし、すぐ伏せをしてしまったりします。怖がっていたりしていませんか?ついつい暴れない様に高い所で測ろうとしてしまいたくなりますが、体も強張り正確な数字とは言えません。寒くて震えてませんか?これもまた体も強張り正確な数字とは言えません。疲れていていませんか?怪我や普段しない様な事をするかも知れません。コンディションが悪いと採寸は嫌がりますので避けましょう。

❹ 測る際の体勢

採寸時の犬の体勢をしっかり確認しましょう。4つの脚で立って、まっすぐ前を見ている状態にします。何かを覗き込んでいるように首をのばしたりへっぴり腰になったり、お座りしたり、伏せしたりしていない状態を作りましょう。伏せをした状態やお座りした状態ではそれぞれ数字が変わり正しい採寸ができません。リラックスした自然な体勢がベストです。

❺ 独自の体型を理解する

お尻にかけてカーブが強い、胸板が厚く前脚の間の感覚がとても広いなど特徴的な体系の場合は意識を持って採寸をしましょう。

❻ 呼吸を感じる

呼吸と共に1.0cmから1.5cmは採寸じのサイズに変化が出ます。興奮状態ですと特に呼吸が大きくなるので採寸に誤差が生じます。できる限り落ち着いて状態で採寸することがベストですが大抵の犬はメージャーを少し怖がり呼吸が大きくなります。ですので呼吸を感じながら数字を読みます。

犬のヌードサイズを測る

ヌードサイズとは言っても身体測定の様に愛犬の体のサイズをただ測るのでなく、お洋服の切り替え位置を意識したヌードサイズを測ります。必要最低限の測る場所は3箇所ですがもより着心地が良いものを仕上げるためには細かく採寸するのが理想的です。

基本の3箇所は首まわり、胴まわり、着丈です。

首まわり(首の付け根)|イラスト1

姿勢を正した時にちょうど首から胴体に変わる瞬間部分の毛並みが変わる所があります。お洋服の首の付け根がちょうど収まるポイントになりますのでそこをイメージして測ります。

犬のヌードサイズを測る|犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

胴まわり|イラスト2

一番胸が張っているポイントで測ります大体前脚の脇あたりから2cmから3cm後ろへ行った辺りになります。

犬のヌードサイズを測る|犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

着丈|イラスト3

首まわりを測った位置から尻尾の付け根までを測ります。尻尾は軽く持ち上げますと、首まわり同様に毛並みが変わるラインが薄っすら見えますのでそのラインまでを測ります。

犬のヌードサイズを測る|犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

前身頃|イラスト4

首まわりを測った位置からお腹部分を多いかぶせてあげたい部分までを測ります。

犬のヌードサイズを測る|犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

頭周り|イラスト5-A

額から一周測ります。首まわりより頭まわりの方が大きい場合があります。お洋服を着せる際は頭から着せますので、密かに重要ポイントとなります。

首の真ん中|イラスト5-B

首の中でも一番細い部分を測ります

ウェスト|イラスト5-C

胴体で一番細い部分を一周測ります。同時に背骨位置から服が被るであろう位置の片面のみの長さも測ります(イラスト5-CC)

前脚の太さ|イラスト5-D

太いところと細いところとアームを測ります。服を作る時の目安になります。

犬のヌードサイズを測る|犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

前脚の長さ|イラスト6-E

脇から関節ごとに地面までを測ります。服を作る時の目安になります。

後脚の太さ|イラスト6-F

太いところと細いところを測ります。服を作る時の目安になります。

後脚の長さ|イラスト6-G

測るポイントはイラスト6-Fの測ったラインからになります。内側でズボンが止まるポイントとなりますのでそこからスタートします。関節ごとに地面までを測ります。服を作る時の目安になります。

犬のヌードサイズを測る|犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

前脚の幅|イラスト7

犬を前から見たときの前脚の脚と脚の間の幅です。体格の差や骨格の差や犬種にもより異なります。

犬のヌードサイズを測る|犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

首の長さ|イラスト8

首まわりを測った位置から後頭部に入る手前までの長さ(8-H)ネックデザインを決める際に参考にないます。首まわりを測った位置から額までの長さ(8-I)スヌードを測る際に参考になります。

犬のヌードサイズを測る|犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

採寸が苦手な犬の採寸方法

メージャーを嫌がりなかなか測らせてくれない犬もいます。その場合は紐を使います。動き回る体にメージャー当てて数字を読もうとする間に逃げられてしまいますので紐を体に当てて犬から離してから紐の長さをメジャーで測ります

ヌードサイズとお洋服の完成サイズの関係性

まずはヌードサイズを測った寸法のまま仕上げて見てください。犬が独自の体型の場合は採寸に少しポイントがあります。

お尻にかけてカーブがある

犬のヌードサイズを測る|犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03

カーブがあると少し長く測れてしまうケースがとても多いです。大体2.0cmから5.0cm変わってきます。お試しいただきたいのですが、手元にあるも紙やテッシュで真っ直ぐの長さを測り、その後、折り目をつけて角度をつけて測って見てください。カーブが出たことにより距離が伸びます。(イラスト9)

ヌードサイズとお洋服完成サイズの誤差はカーブの角度にもより違いが出ますので方法としてはカーブに沿って測ったヌードサイズの数字で生地をカットをします。カーブのある犬は基本再度にタックを入れてカーブに沿うように仕上げますので実際タックを仮縫いして犬に被せて見てください。

その時点でちょうど良ければ問題ないですし、長くなってしまった場合は何cm長いのかにより犬の正確な着丈がわかります。

前脚の脚と脚の間の幅が広い骨格

胴まわりが同じ数字の2匹の犬がいてお洋服製作して着せた時に1匹は窮屈に感じてしまいました。その場合は前脚の脚と脚の間の幅が広くしっかりした骨格のケースが多いです(イラスト7)をしっかり測ってお洋服に反映しましょう。

自宅にあるお洋服からわかる犬服の完成サイズ

すでにお持ちのお洋服から完成サイズを測る方法になります。

犬服のサイズを測る

お持ちのお洋服が何cmなのかを測ります。

着心地を確認する

着用させて、首まわりが丁度いいのか?小さいのか?大きいのか?小さい場合は着用ができてる時点で小さすぎないと思うので+1.0cmから2.0cmの範囲になります。大きい場合はきつくならない範囲で指で摘みます。摘んだ分が何cmなのか?摘んだ分はクリップで止めておいてください。

胴まわりの調整

胴まわりは丁度いいのか?小さいのか?大きいのか?首まわり同じく小さい場合は着用ができてる時点で小さすぎないと思うので+1.0cmから2.0cmの範囲になります。大きい場合はクリップで止めてください

着丈の調整

着丈はお洋服が小さい場合は、現時点より首まわり、胴まわりが大きくなることにより今より生地は定位置にくるもしくは尻尾へズレる可能性が考えられますので念の為、着丈はそのままの数字で製作にしておくのが無難です。見るからに短い場合は尻尾までお洋服が足りていない分足してスタンダードのお洋服から製作する様に数字を出してください。

見るからに大きい服の場合は首まわり胴まわりをクリップで止めることによりお洋服が定位置に収まるのでその状態で尻尾に被っているのか?そのままで丁度良いのか?などを確認して数字を出しましょう。

すでにお持ちのお洋服から完成サイズを測る方法は希望の着心地にする方法(フィットさせる、ゆとりを持たせる)のヒントも隠れています。

ゆったり着せたいからと言って全体的にヌードサイズの数字に+2.0cmずつに設定してしまうと首まわりと胴まわりは問題なく収まったとしても、少しずつ生地のゆとり部分が後ろへズレるわけですから着丈が長い服になってしまう事がわかります。

ヌードサイズとお洋服完成サイズの関係性を理解すればお持ちのお洋服からも完成サイズを見いだすことも可能ですし、理想の着心地に調整することも可能になります。

補足:採寸は先ずは飼い主さんが慣れる事が大切

ノートを片手にいろんな体勢の時に採寸して数字がどれだけ変わるのかを確認する。そして一着作って見るとヌードサイズとお洋服完成サイズの関係性を理解しやすくなると思います。あくまでもお洋服を製作する上での寸法になります。

時には測った数字で製作しても合わない場合はあります。そもそも採寸を大きく間違えていたら測り直してください。合わない場合は悩みますがお洋服を基準に数字を信じることも大事です。着用時の体への収まり方も、犬それぞれ違いますから。

「犬服屋が教える犬の正しい採寸方法|大切な6つのポイント|犬服ハンドメイド入門STEP.03」のYouTube動画

犬服の作り方をYouTubeのARATA HOUSEにアップしています。動画ではブログに書ききれない事をお話をしています。

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